エレクトロスウィングの作り方 | メロディー、リズムをスウィングさせる

エレクトロスウィングを作るうえで、一番“肝”となるのがメロディーやリズムをスウィングさせることです。

エレクトロスウィングとは、広い定義では
「ジャズ × 現代ダンスミュージック」 の融合ジャンル。

ジャズの「跳ねたノリ」を取り入れることで、
クラブミュージックの“踊れるグルーヴ”に独特の華やかさが生まれます。

この記事はこんな方にオススメ

・スウィングとは何か知りたい。
・スウィングさせると何が変わるのか知りたい。
・DTMでスウィングさせる方法を知りたい。
・エレクトロスウィングではどの程度スウィングさせたら良いか知りたい。

スウィングとは?(まず基本)

スウィングとは、8分音符を均等に刻まず、3連のノリ(2:1の比率)で演奏するリズムです。

ストレートの8分:

タタタタ(等間隔)

スウィングの8分:

タアタ タアタ(長い+短い)

この“跳ね”が、ジャズらしさ・軽快さ・グルーヴを生みます。

実例で聴いてみましょう

■ スウィングしていないメロディー

まずはストレートの8分でメロディーを作った場合。

■ スウィングさせたメロディー

どうでしょうか?
スウィングしていないメロディーと比べて一気に軽快な雰囲気に変わったはずです。

同じ音符でも、3連のノリで打ち込むだけで雰囲気が激変します。

同じメロディーでも、

  • タッタタッタと跳ねさせる
  • 裏拍をほんの少し遅らせる

だけで、ここまで印象が変わります。

DTMでスウィングさせる方法(Cubaseで解説)

ここからは実際にスウィングさせるための具体的な操作方法をCubaseを例に解説します。

■ ① ノートエディタの設定を「3連符」にする

  1. ノートエディタを開きます。
  2. ノートエディタ画面の上側にある「Q」と書かれているところの右側をクリックすると「1/1」「1/2」「1/4」とリスト表示されるので
    「8分3連符」や「16分3連符」 を選択します。

これだけで、ノートエディタ表示が3連譜基準になります👇

あとはそのグリッドに沿って
タアタタアタ のノリで打ち込むだけでOK。

■ ② もっと細かくスウィング感を調整したい場合

3連符そのままだと“ジャズの強い跳ね”になりすぎる場合があります。

跳ね感を抑えたいシチュエーション

・ハウス寄りの軽いエレクトロスウィングにしたい
・4つ打ちの疾走感を残しつつ、ほんのりジャズ感だけ入れたい

こういうシチュエーションで便利なのが、スウィング量調整(%)。Cubaseではクオンタイズパネルからスウィング感をパーセンテージ(%)で細かく設定することができます。その他のDAWでも調整は可能です。

クオンタイズパネルの表示

1.ノートエディタの「e」と書かれているボタンをクリックします。※先ほどの「Q」と書かれてるボタンの右側に配置されています。

2.クオンタイズパネルが表示されるので「スウィング」の下のパーセンテージにてスウィング感を調整します。

■ ③ スウィング量(%)の目安

曲調によっておすすめの数値が変わります。あくまで参考程度ですがシチュエーション別スウィング量を記しておきます。

曲の雰囲気スウィング量解説
軽いジャズ感を出したい30〜40%ハウス寄り。跳ねすぎない。
しっかりエレクトロスウィング50〜60%王道の跳ね感。
がっつりジャズノリにしたい65〜70%かなり跳ねる。

スウィング量は常に一定でなくてよい

一度設定したスウィング感で固定する必要はありません。

展開によっては、

  • この4小節はストレート → サビでスウィングを戻す
  • ベースドロップのパートだけスウィング感を弱める
  • イントロフレーズの後半はスウィングさせない

などとメリハリをつけることも多いです。

まとめ

エレクトロスウィング作りの“肝”は、メロディーやリズムをスウィングさせることです。

この記事ではCubaseを例に説明しましたがDAWの設定でノートエディタのスウィング感を調整でき、誰でも簡単にスウィング感あるフレーズを打ち込むことが可能です。

ただしスウィング量は常に「一定である必要は全くない」です。展開や曲調、フレーズに合わせて跳ね具合を変えることで楽曲の表現幅が広がりますので積極的にスウィング感を細かく調整していきましょう。

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