エレクトロスウィングで使われる定番スケールを解説|実例で分かるフレーズの作り方

エレクトロスウィングのフレーズを作ろうとすると、

  • 「どのスケールを使えばいいのか分からない」
  • 「音は合っているはずなのに、エレクトロスウィングっぽくならない。。」

と感じる方は多いと思います。

この記事では、細かい理論説明は最小限にし
実際の楽曲で使われているスケール感を中心に解説します。

1. マイナーブルーススケール

まず、エレクトロスウィングのフレーズ作りで最も重要なスケールが、マイナーブルーススケールです。

マイナーブルーススケール

エレクトロスウィングは、

マイナースウィングジャズ × EDM

という要素を持つジャンルです。
そのため、楽曲全体をマイナーキー/マイナースケールとして捉えることがとても重要になります。

マイナーブルーススケールは、
ブルーノート(♭5)を含むことで、
ジャズ感・スウィング感を強く演出できる定番のスケールです。

2. ハンガリアンマイナースケール(ジプシースケール)

次に、エレクトロスウィング特有の
異国情緒・ジプシー感・サーカス感を出したいときに
よく使われるのが、ハンガリアンマイナースケール(ジプシースケール)です。

このスケールは、

  • ハーモニックマイナースケールを基準に
  • 4度を半音上げた形

と考えると分かりやすいです。

#4 や 長7度(M7th)が含まれることで、
独特の癖と緊張感を持った響きになります。

マイナースウィングジャズやジプシージャズでもよく使われ、
エレクトロスウィングとの相性が非常に良いスケールです。

3. 実際の楽曲を例に解説

私が作った「ステップはお静かに」のリフを見てみましょう

ここからは、実際の楽曲でスケールがどのように使われているかを見ていきます。

(1) 「ステップはお静かに」について

「ステップはお静かに」は、
Lily Mizusaki(リリィ・ミズサキ)さんに提供したエレクトロスウィング楽曲で、
ライブでもよく演奏していただいている人気楽曲です。

YouTube player

この曲で使われているリフ(0:06~)を、楽譜/MIDI画面で確認してみましょう。

(2) 実際のリフの楽譜/MIDI画面

・前半2小節

・後半2小節

実際に見てみると、このリフは
単一のスケールに絞って作られているわけではありません。

ハンガリアンマイナースケールを基調としつつ、
マイナーブルーススケールで使われる 4th を加えた形で構成されています。

  • ハンガリアンマイナースケールの持つ、癖のある響き
  • マイナーブルーススケールの持つ、ジャズ感

これらをミックスすることで、
異国情緒的だけどブルージー」なリフになっています。

実践では、このように
複数のスケールをミックスして使われることが多いため、
ぜひご自身の楽曲にも取り入れてみてください。

コード進行について

また、この曲のコード進行は、

Dm – A♭Maj – A7  
(Ⅰm – ♭ⅥMaj7 – Ⅴ7)

という、エレクトロスウィングでよく使われる定番のコード進行です。

この進行については、別記事
「エレクトロスウィングの作り方|まずは押さえておきたい定番コード進行5選」
で詳しく解説していますので、そちらも参考にしてみてください。

まとめ

今回は、

  • マイナーブルーススケール
  • ハンガリアンマイナースケール

の2つを紹介しました。

実践では、今回のように
単一のスケールだけでなく、複数のスケール感がミックスされて使われることもよくあります。

なお、今回紹介したリフは
「スケールをミックスしよう」と考えて作ったわけではなく、
好きな雰囲気でフレーズを作った結果、
あとから見ると複数のスケール感が混ざっていた
、というものです。

頭でっかちに理論を考えすぎると、
かえってフレーズは出てこなくなります。

まずは感覚的に作り、
迷ったときにスケールに当てはめて整理する
そのような使い方で、スケール知識を役立てていただければと思います。

他にもエレクトロスウィングで使われるスケールはありますので、
また後日、より詳しく解説していければと思います。

その他のエレクトロスウィングの作り方に関する記事はこちら↓

私が制作した楽曲を聴いてみたい方はこちら↓

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