エレクトロスウィングは、スウィングジャズやビッグバンドの要素を、現代的なビートと融合させたダンスミュージックです。
ヨーロッパ発祥のジャンルとして知られていますが、近年では日本独自の解釈によって進化したエレクトロスウィングも確実にシーンを形成しています。
本記事では、日本のエレクトロスウィングを語る上で外せない、おすすめアーティスト5組を紹介します。
1. FAKE TYPE.
日本のエレクトロスウィング/ジャズヒップホップシーンを代表するユニット。
軽快なスウィンググルーヴに、日本語ラップを自然に溶け込ませたスタイルで、国内外から高い評価を受けています。
エレクトロスウィングというジャンルを知らない層にも届く、
高いポップ性と音楽的完成度を兼ね備えた存在です。
楽曲紹介
FAKE LAND
エレクトロスウィング×ラップの先駆けとも言える代表曲。
軽快なジャズサンプルと歯切れの良いラップが見事に噛み合い、
日本語ラップのフロウとスウィンググルーヴを高次元で融合させた名曲です。
世界的にも人気が高く、FAKE TYPE.の方向性を象徴する一曲と言えるでしょう。
また、Adoに提供した
「ウタカタララバイ」
も大きな話題を呼び、作家としての存在感も広く知られています。
さらに、トラックメイカーのDYCE IWASAKIはソロ名義でも精力的に活動しており、
Lily Mizusakiをボーカリストに迎えたアルバム「Tokyo Neo Swing」も好評を博しています。
2. Lily Mizusaki
日本のエレクトロスウィングシーンにおける、数少ない本格派ボーカリスト。
パワフルな歌声は、エレクトロスウィングとの親和性が非常に高く、
国内外のサウンドを日本的感性で昇華しています。
ライブ・MV・ビジュアル面を含めたトータルな世界観構築力も魅力です。
楽曲紹介
BLACK DREAM DAY
有名プロデューサー・かめりあ(Camellia)氏が手掛けたエレクトロスウィング楽曲。
ダークな世界観を基調に、レトロなスウィングジャズと現代EDMの要素を巧みに融合し、
J-POPとして成立させている点が非常に秀逸です。
アメコミ風タッチのイラストによるPVも、
楽曲の世界観と高い親和性を持っています。
ステップはお静かに
こちらの楽曲「ステップはお静かに」は、本記事の筆者(mARUTA mANABU)が作編曲を担当した作品です。
ストレートな疾走感とスウィングジャズのリズムを掛け合わせた、王道のエレクトロスウィングスタイル。
“誰が聴いてもエレクトロスウィングだと分かる”ことを意識して制作した楽曲で、
日本語詞とスウィンググルーヴの自然な調和が印象的な一曲です。
3. Anshelly
アンニュイで独特な歌い回しが特徴の女性シンガー。
エレクトロスウィングの中でも、よりムード重視・大人向けの世界観を得意としています。
派手な構成よりも、空気感や余韻を大切にした表現が魅力で、
楽曲としてじっくり聴き込めるタイプのエレクトロスウィングを体現しています。
楽曲紹介
Room501
ミドルテンポのエレクトロスウィング楽曲。
たそやマロによるPVが、アンニュイな洋楽テイストの世界観を巧みに表現しており、
日本のエレクトロスウィングとして高い完成度を誇る一曲です。
本楽曲は、筆者(mARUTA mANABU)がアレンジを担当しております。
また、後述するzensen氏と筆者の3人によるコラボ楽曲「お洒落がしたいわ」は、2026年1月現在で13万再生を突破しており、
日本のエレクトロスウィングシーンを代表するコラボ作品の一つとなっています。
4. zensen
ーカロイド×エレクトロスウィングシーンにおけるヒットメーカー。
Garageを基調としたエレクトロスウィングに定評のあるトラックメイカーです。
ベースドロップなどのEDM的アプローチを取り入れつつも、
スウィングジャズ特有のグルーヴを崩さない構成力は非常に秀逸。
クラブミュージックとしての勢いと、ジャズの洒落っ気を高い次元で両立させています。
ボーカロイド楽曲としてのキャッチーさと、
エレクトロスウィングとしての音楽的完成度を兼ね備えた存在であり、
「ボカロエレクトロスウィング」というスタイルを確立させたアーティストと言っても過言ではありません。
楽曲紹介
Devils Devil(feat. 初音ミク)
ボーカロイド×エレクトロスウィングを代表する一曲。
攻撃的なブラスリフと跳ねるリズムが印象的で、
ボーカロイド(flower・可不)の軽快なボーカルとも見事に融合しています。
EDM的な展開を取り入れながらも、
スウィングジャズのグルーヴを軸に据えた構成は完成度が高く、
現代的エレクトロスウィングの好例と言える作品です。
5. Hellzapoppin’
アイドル文脈とエレクトロスウィングを融合させた、非常にユニークな存在。
可愛らしさとダークさが同居する世界観は、日本独自の進化形と言えるでしょう。
ライブパフォーマンスを前提とした楽曲構成も特徴で、
ステージ映えするエレクトロスウィングを提示しています。
楽曲紹介
Ambiguous
王道のエレクトロスウィングサウンドに、
アイドルソング的なキャッチーさを巧みに融合させた一曲。
ジャンルの持つダンス性と、ポップスとしての親しみやすさを両立しており、
エレクトロスウィングの裾野を広げる存在として注目されています。
まとめ
日本のエレクトロスウィングは、
海外のフォーマットを単に模倣するのではなく、
- 日本語表現
- レトロ/昭和的感性
- ボーカロイド・アイドル文化
といった要素を取り込みながら、独自の進化を遂げています。
今回紹介した5組は、
日本のエレクトロスウィングを知る上で必ず押さえておきたいアーティストです。
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